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小児の骨折

小児骨折は12歳前後までをいう
骨折>脱臼→骨が柔軟、関節可動域が広い為脱臼にならない

①骨の周囲をとりまく骨膜が厚く強靭である

→骨膜下骨折となりやすい。
→骨膜の残存は整復、固定に有利である

②小児の方が骨膜の血流が豊富である
→骨膜性仮骨が早期より旺盛
→骨癒合期間が短い。成人の1/3~2/3

③骨の柔軟性が高い(水分が多い)
→若木骨折(生木を折ったような感じ)となりやすい

④骨端軟骨(骨の両端にある軟骨)損傷がある
→ソルターハリス(Salter-Harris)分類

⑤不全(いわゆるヒビ)骨折となりやすい
→①③の理由から

⑥リモデリングが強い
→骨折時に変形を強制する能力
(自家矯正力、骨改変)が高い

※小児では変形が残っても自家矯正力により正常な形態へ戻る可能性があるが限界もある
屈曲転位―20°~30°は可
側方転位―骨が接している状態は(横径まで)は可(5歳くらいまで)
捻転転位―年齢を問わず不可
短縮転位―過成長によって長さが矯正されることもある 1~1.5㎝は期待できる

⑦骨癒合期間が短い。1/3~1/2で済む

→自家矯正力が高い為保存療法が原則となる
(予後良好)
予後不良となるもの
・捻転の残存
・過成長、成長障害
・偽関節を生じる場合 例)上腕骨外顆骨折
  • 2011年12月16日(金)
  • けが

高齢者の骨折

「高齢者の骨折」
①骨訴訟がある為、軽微な外力で骨折を起こす
→転倒など

②腫瘍が原因となる事がある
→肺がん、前立腺癌などの骨転移(病的骨折)

③骨片転位、粉砕骨折(骨折の際に骨が粉々になること)となりやすい
※1つの外力でも、複数骨折(一本の骨で2か所以上折れる)や多発骨折(2本以上の骨が折れる)になりやすい

「高齢者に多い骨折」
①椎体圧迫骨折
―胸腰椎移行部に発症しやすい

②大腿骨頚部内側骨折
―関節包内骨折
③上腕骨外科頸骨折(肩関節付近の骨折)

④橈骨遠位端骨折(手首周辺の骨折)
その他として骨粗しょう症があるために基本的に骨折しやすい。

「高齢者の特徴」

・症状が出にくい―生体防衛反応が低下している
・精神症状を伴う痴呆、長期の痛み→うつ
・多くの疾患の合併―DM(糖尿病)、肺、心
・身体予備能力が乏しい―筋力、神経系の低下→転倒
・可能な検査が限られる―侵襲性検査は合併症発症が多い
・療養環境により予後が左右される(寝たきり等)
・合併症を起こしやすい―痴呆、褥瘡、肺炎、拘縮、筋委縮、骨粗鬆症等
・組織修復に時間がかかる

  • 2011年12月15日(木)
  • けが

脱臼

「脱臼の特徴」
脱臼の起きやすい年代は青壮年から中年層に比較的おおい。
子供や高齢者は脱臼より骨折がおおいためそれら以外の年齢層に脱臼は多い。
またスポーツによって発生しやすい怪我も様々。
サッカー、バレー、野球、相撲、ラグビー、柔道など様々なスポーツで脱臼・骨折は発生します。
  • 2011年12月14日(水)
  • けが

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